お金を借りるなら、低金利にこしたことはありません。発生する利息は安くなりますし、結果として返済総額も低くなりますよね。
とはいえ、本当に低金利だけが借入でおトクな条件なのでしょうか?もしかすると、ライフスタイルや借入事情によってはそうでもないかもしれません。
確かにおトクな低金利。でも他にもおトクがあるのかも。知っておいて損はありません。カードローンやキャッシングを使う時、何がおトクになるのかチェックしておきましょう。
借入で低金利と言うと、真っ先に浮かぶのは銀行が直接発行している銀行カードローンではないでしょうか。消費者金融のキャッシングも人気がありますが、銀行カードローンは更に多くの人の注目を集める存在です。
銀行カードローンは、個人向けの少額融資商品の中では群を抜いて金利が低く、家計を気にする人には見逃せないものとなっています。多くの銀行で独自のカードローンを発行しているため、目にする機会も多いでしょう。
また、借入金額に関しても、消費者金融と比較すると限度額が高額に設定されることがあり、より計画的に多くの借入をしたい時には注目して当然とも言えます。
そして最大のメリットと言えば、借入と順調な返済を続けることにより、銀行からの信用が上がるということです。
信用が上がれば、同銀行で他の借入(住宅ローンなど)を希望する時、審査で有利に働くことは間違いありません。
「金利が低いから銀行カードローンを選んだ」と言う人でも、これだけ他のメリットがあれば、金利以外でも満足できる理由が多くなるのではないでしょうか。
カードローンで借入を考える時、もしかするととても急いでいるのかもしれません。すぐに1万円だけ必要だから申し込みを急ごう、と思って手続きをすることもあるしょう。
しかし、銀行のカードローンの場合、消費者金融で言うところの即日融資は大変難しく、現状ではほぼ不可能と考えても良い状況になっています。
これにより、一定以上の金額の借入ができなくなったことをはじめ、魅力的だった「低金利なのに即日融資」も不可能となってしまっています。
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過剰貸付を少しでも減らすため、銀行カードローン業界では以下のようなことを心掛けるようになりました。
消費者金融などの貸金業では、総量規制により、年収の三分の一以上が借りられないことは有名です。銀行は貸金業ではないため、対象外だったのですが、自主的な方針により、同様の措置を取るようになったのです。
審査に時間がかかるのも、利用者が返済に困り、貸し倒れが起きないよう、より詳細に審査を行い、正確に返済能力を把握するためです。
結果として銀行カードローンの即日融資はできなくなり、以前のようなスピード性を求める人には不向きとなってしまっています。
借入にスピード性を求める人であれば、いくら低金利とはいえ、決して銀行カードローンが最適な選択とは言えないのではないでしょうか。
では、今度は消費者金融を見てみましょう。ご存知の方も多い通り、消費者金融のキャッシングは銀行カードローンよりも金利が高いことが一般的です。銀行カードローンよりも低金利であることはまずありません。
ただ、消費者金融のキャッシングには、銀行カードローンにはない特徴やメリットがあります。
金利が高い消費者金融ですが、人気の秘密のひとつとしては、とにかく審査が速いことが挙げられます。最短で即日融資、しかも短時間で申し込みから始めの借入まで終えられることも珍しくありません。
スピーディでありながら、実は審査も非常に厳しいものとなっています。貸金業法という法律により、消費者金融は守るべき規則が多く、違反すれば法的なペナルティが課せられることになるため、誠実な営業をしているのです。
誠実な営業をしつつもスピード性を高めて行くため、審査のノウハウが非常に高くなり、結果として即日融資を利用者に提供できているというわけですね。
銀行カードローンで即日融資が実現できない今の時代、たとえ金利が高いと言っても、火急の借入は消費者金融が最もスピーディです。
低金利だけを求めるのであれば不向きですが、審査から借入までが速いことをメリットとするのなら、銀行カードローンよりも消費者金融を選択するべき時もあるのではないでしょうか。
消費者金融は金利が高い、という理由で敬遠する人もいるでしょう。そこで知っておいて欲しいのが、大手の消費者金融ブランドをはじめ、最近では多くの消費者金融が提供している「無利息期間サービス」です。
ブランドによって名称は違いますが、内容は共通です。「契約の翌日から一定期間、あるいはブランドが定めた条件で一定期間、金利を0%とし、利息が0円となる」という驚きのサービスなのです。
この無利息期間サービスを上手に利用することにより、「スピーディな審査とおトクな利息計算」が実現し、低金利ではない消費者金融でも、実質的に返済総額が銀行カードローン並に抑えられる可能性があります。
無利息期間の適用条件や内容は、キャッシングブランドによって多少の違いはありますが、とにかく一定期間無利息であるということは共通です。これを利用すると、以下のような借入、返済も可能です。
もちろん返済計画を先に立てる必要があるのは確かですが、「無利息期間中に元金を完済する、あるいは徹底的に減らす」という手段を取れば、たとえ高金利の消費者金融でも、結果として返済総額を安く済ませることができます。
銀行カードローンを長期で返済すると、低金利とはいえ、最終的にはかなりの利息を返済することになります。
キャッシングで無利息期間を利用し、スタートダッシュで返済を進めていけば、銀行カードローンと比較しても遜色のない返済総額になる可能性が高いのです。
こう考えると、確かに高金利の消費者金融ですが、無利息期間サービスの利用の仕方によっては、即日融資を受けながらも結果的におトクな返済ができることになります。
まさに低金利ではなくても、かなりのメリットがある借り方ですよね。
無利息期間サービスを提供している消費者金融は、まずは大手のキャッシングブランドが有名です。中小の消費者金融ではあまり提供されていないため、ここでは大手をチェックしてみましょう。
尚、以下でご紹介する情報は、2018年8月27日現在、各ブランド公式サイトに記載されている情報となります。
ブランド | 無利息期間 | 期間終了後適用金利 |
---|---|---|
プロミス | 最大30日間 | 4.5%~17.8% |
アイフル | 最大30日間 | 3.0%~18.0% |
アコム | 最大30日間 | 3.0%~18.0% |
レイクALSA | 30日間 または5万円まで180日間 |
4.5%~18.0% |
無利息期間終了後は、通常の金利が借入額に応じて適用されることになりますが、期間中は完全にゼロとなります。適用条件は様々ですので、申し込み前に公式サイトなどをよくチェックすると良いでしょう。
プロミス、アイフル、アコムは共通で最大30日間となっていますが、適用開始日は少々異なります。プロミスは初回利用翌日からの適用、アイフルとアコムは契約日翌日からの適用となっているため、注意が必要な部分です。
レイクALSAは他のブランドと違い、2種類の無利息期間サービスが用意されています。借入額全額を30日間無利息とするか、借入額のうち5万円分を180日間無利息とするか、任意で選ぶことが可能です。
大手のキャッシングブランドの無利息期間をご紹介しましたが、大手ほどではないものの、実は驚きの無利息期間サービスを実施しているのがキャッシングブランド「ノーローン」です。
無利息期間は7日間と短いものの、前回までの借入を全額返済すれば、何度でも無利息期間サービスを利用できるのがノーローンです。
また、ノーローンが指定する条件を満たせば、銀行口座に当日中に振込が可能な場合もありますので、実質的に即日融資がおトクな金利で「何度でも」利用できるという破格のメリットを受けることができます。
無利息期間を考えると、大手の方が良いと考える人もいるかもしれません。また、即日融資ではなくても、無利息期間がある銀行カードローンを探そうと思うこともあるでしょう。希望条件に合うサービスを利用していきましょう。
金利や利息に注目して考えてきましたが、銀行カードローンと消費者金融のキャッシング、結局はどっちがおトクに利用できるのでしょうか。簡単にまとめてみましょう。あなたはどちらになるのでしょうか。
分類 | 向いている人 |
---|---|
銀行カードローン | 審査や融資を急いでいない人 銀行の信用を積んでおきたい人 とにかく低金利を求める人 |
消費者金融 | 即日融資を受けたい人 無利息期間を有効活用できる人 とにかく利便性を求める人 |
銀行カードローンは、やはり低金利、そして信用をメインに考える人に向いていると言えるでしょう。その反面、スピーディな審査や利便性は消費者金融に及ばないかもしれません。
消費者金融は即日融資、無利息期間のサービスを活用したい人、利便性を求める人に向いています。
使い方次第では金利が高くても、最終的に低金利の銀行カードローン並のおトクな結果が得られる可能性もある借入方法です。
どちらを選んでも計画的な返済が求められることは当然ですが、返済計画の内容によっては、あなたにとってメリットとなる条件が変わってくることでしょう。じっくり考えて決定してみて下さいね。
低金利は絶対におトクだと断言できます。利息が安いのは助かりますし、返済計画も無理なく立てられるでしょう。しかし、ライフスタイルによってはスピーディな審査や利便性を求める人もいます。
銀行カードローンのメリットは消費者金融にはないメリットで、その逆もまたしかり。どちらにもそれぞれ特徴があり、メリットとなるサービスを展開しています。
金利や利息を考えると迷いがちな借入ですが、あなたにメリットが大きいと思える方法を選んで行けたら理想的ですね。