消費者金融は利息のみ返済でもOK?困った時の乗り切り方!

今月の返済がどうしても苦しいと思った時、あなたはどんな手段を取りますか?返済のために他社から借入するのは多重債務への第一歩だし、かと言ってお金はないし…。

そこで非常手段として考えてみたいのは、「利息だけを返済できるかどうか」です。約定返済額には届かない、でも返済の意思があることは伝えたい。そんな人なら絶対に覚えておくべき方法です。

ただ、本来なら元金+利息で返済するところ、利息だけの返済は認められるのでしょうか。認められたとしても信用情報などに影響は出ないのでしょうか?

利息だけの返済はできる?厳しい時にはすぐに連絡!

銀行や消費者金融からお金を借り、返済ができそうもない時、一番やってはいけないことから考えてみましょう。もちろん返済遅延であることは確実ですが、これは二種類のパターンが考えられます。

  • 一切連絡せず無断で返済に遅れてしまう
  • 返済日の前に今回の返済が厳しいことを金融機関側に伝えた上で遅れる

どちらも「返済に遅れる」という点においては変わりがないのですが、事前に連絡をする、しないの違いで、あなたへの印象ががらりと変わります。どうしても返済に遅れそうな時には必ず事前連絡をするべきです。

  • 事前連絡をすれば返済の相談に乗ってもらえる
  • 無断の遅延より社内の信用情報が保たれる
事前連絡をした場合、金融機関によってはその回の支払いに融通を利かせてくれる可能性があります。全ての金融機関ではありませんが、近年では利用者に親身になった経営を心掛けている会社が多く、試してみる価値があるでしょう。

また、事前に相談しておくと、無断で遅延をしてしまった場合よりも、金融機関社内でのあなたの信用が低くなることも回避できる可能性が高くなります。悪意があっての遅延ではないと証明することにより、信用が維持できるのです。

それでも、どうしても元金+利息が返済できないと言う時には、利息だけの返済を認めてもらえるケースがあります。

金融機関側がOKを出せば問題ありません。今回は利息だけで良いでしょうか、と相談してみることが何よりも重要です。数百円、数千円の利息を辛うじて返すだけで、今後の信用情報に関わってくることは間違いありません。

結果としては返済総額が増える!挽回を狙うべき

利息だけを返済すれば良いという了承を得られれば、助かることも多いでしょう。ただ、ここで気を付けておきたいのは、元金が減ったわけではなく、借入の日数が実質的に増えたという結果を覚えておくことです。

  • 元金を借りている日数が増えるため、利息が新たに発生する
  • 結果として返済総額が増える
  • 利息だけを返済した後は繰上げ返済での挽回を目指すと良い

利息は日割りで加算されていきます。元金を返済しないままでいると、遅れた日数分の利息が増えるだけで、いつまで経っても借金の返済が終わりません。

利息だけを返済できた時、それで気を抜かず、できれば繰上げ返済を一度でもいいから行っておけば、元金を減らすことができるため、新たな利息の発生を防ぐ、あるいは発生しても低額で抑えることが可能です。

繰上げ返済は思ったよりも難しいものですが、高額を一気に返済する必要はありません。その時にあなたが用意できる額をどんどん返済して行けば、増えた分の利息の挽回は充分に可能です。ぜひ目指していきましょう。

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こんな人は断られるかも!計画返済が何より大事

公言していないものの、利息だけの返済を緊急的に認める金融機関は多く、利用者の非常時に対応してくれる可能性は非常に高い時代です。とはいえ、それでは金融機関も商売になりません。全ての人が認められるわけではないのです。

  • 利息のみしか返済しない行為を頻繁、あるいは長期間続ける人
  • 無連絡で利息しか返済しない人

利息のみの返済を何回も、または長期間続ける人は、金融機関側の信用を徐々に失って行くことになります。金融機関が独自に定めた信用情報のボーダーラインを割った時、利息のみの返済を断られるケースが出て来るでしょう。

また、利息のみの返済を無連絡で行う人も嫌われます。ある日突然全額返済を求められる可能性がないとは言えません。事前の連絡がいかに大切であるかが分かりますね。

複数回、またはどうしても利息しか返済できない時が続いたり、連絡する勇気がないと言う時には、あなたの返済計画が行き詰っているということです。無理な返済を続けるより、債務整理などを視野にいれた方が良いでしょう。

信用情報はどうなる?利息のみ返済は傷にならないことも

利息のみの返済をする時、気になることと言えば、やはり信用情報ではないでしょうか。遅延扱いになるのか、それとも返済扱いにしてもらえるのか、不安を持つのは最もです。

  • 扱いは金融機関によって違う
  • 事前に連絡をすれば無事故扱いにしてくれる金融機関も多い
  • ただし連絡なしの場合はその限りではない
  • 繰り返せば事故扱いになることは覚悟しておく

100%の金融機関が信用情報に問題なしとしてくれるわけではありません。ただ、多くの金融機関では、事前に連絡した上での利息のみの返済を事故情報とすることは少ないと言えます。

要は「誠実に返済する意思があるかどうか」を信用情報に反映させているわけであり、事故を防ごうとした態度が評価されたということになります。

ただ、連絡なしでの利息のみの返済や、あまりにも長期間、利息のみの返済であった場合には、その限りではありません。

そんな状況になった時は、やはり金融機関側に相談してみるべきタイミングであると考えておきましょう。

こんな時には傷になる!一部入金扱いに要注意

手順を守った上であれば、信用情報に傷がつかないケースが多い利息のみの返済ですが、必ずしもそうではないことも考えられます。次のような時には信用情報に悪影響が出ることを覚えておきましょう。

  • 利息未満の入金しかできなかった場合には「一部入金」となる
  • 一部入金は軽い自己扱いになる

利息に足りない分の入金しかできない時もあるかもしれません。その場合、金融機関側は「一部入金」として取り扱いを行います。

一部入金とは、「滞納したわけではないが、金融機関側が定める約定返済の条件を満たせなかった返済」という内容として扱われます。遅延や延滞のような事故情報ではないものの、信用情報に多少の傷が付くことは避けられません。

ただ、「利息分も足りないから今回は延滞扱いでいいや」と思うのはやめておきましょう。「一部でも返済した」という事実が、あなたの信用情報を救います。一部入金は遅延や延滞よりもずっと軽い傷で済むのです。

遅延や延滞の信用情報の傷は、融通が利きやすい消費者金融でも、回復までに最低でも2ヶ月~半年が必要であることが多いのですが、一部返済の場合はそれよりも早く、会社によっては信用情報に登録しないこともあります。

全ての会社での共通の扱いではありませんが、それでも事故情報のランクとしては一部入金の方がまだ望ましいことは間違いありません。

利息分に足りない時でも出来る限りの金額の返済が重要です。また、その旨も事前に連絡しておけば、更にあなたの信用情報を守ることに繋がるでしょう。

一部入金も限度がある!繰り返すのはやっぱりNG

利息のみの返済を長期間、または複数回続けると、金融機関側が認めてくれなくなるケースがあると先に紹介しましたが、これは一部入金においても共通のことが言えます。

  • 頻繁、あるいは長期間に一部入金を繰り返すと印象が悪くなる
  • 一部入金が認められなくなるケースも考えられる
  • 最悪の場合は金融機関側から早期返済を求められることも考えられる

利息を全額返済している場合でも、繰り返せば認められなくなるケースがあるのですから、一部入金を繰り返せば同様のことになるというのは納得です。どんな事情があっても、やはり信用が低下してしまう原因です。

一部入金が認められなくなると、次回からは利息を全額のみ、あるいは約定返済をしなければいけない事態になります。

それが通常の返済方法であるため、利用者側は受け入れざるを得ないことになるでしょう。

最悪の場合、金融機関があなたに早期返済を求める可能性が否定できなくなります。借金を早く返して欲しいという要請が行われるというわけですね。利息のみの返済で頑張っている時に、到底対応できる要請ではありません。

利用者側としては困ってしまうことになるものの、法律に基づき、契約約款に記載された請求方法であれば、誠実に対応する必要があります。

ただ、どうしても対応できない状況になってしまうこともあるでしょう。そんな時には勇気を出して、返済計画の見直しを相談してみるべきです。

返済に困った時の対応法!金融機関に相談するべき

返済がどうしても無理だと分かった時、多くの人は債務整理を視野に入れるでしょう。信用情報に自信があれば、おまとめローンなどの借り換え商品を利用するかもしれません。

ただ、その前に試してみるべき方法として、「借入をしている金融機関に正直に相談してみる」という、非常にシンプルな方法が挙げられます。

金融機関側としても、法律や複雑な手続きが絡む債務整理よりは、自社で対応できる内容を歓迎する傾向にあります。悪質な返済態度を続けていない限り、相談に応じてくれる可能性が高いのです。

  • 毎回の返済額、返済期間を調整してくれる可能性がある
  • 利息の軽減を提案してくれる可能性がある
  • 誠実な相談態度でいることも重要

貸し倒れや債務整理で利益が減るくらいなら、自社で調整した方が良いと言う金融機関も多いものです。また、調整によって安定した返済を目指せるのであれば、利用者のストレスも減ることでしょう。

場合によっては利息そのものの軽減を提案してくれることもあります。返済が長期間に及んだとしても、返済総額が変わらず、かつ、毎回の返済額が低くなるという調整方法です。

とはいえ、相談をすれば必ず応じてくれるわけではありません。あまりにも態度の悪い利用者なら、調整しても本当に返済してくれるかどうか信用できませんよね。誠実な相談態度で信用を得ることも重要だと言えます。

こんな理由は要注意!ギャンブルでの借金は対象外の可能性大!

誠実な態度で相談に行っても、借金の使い道によっては対応してもらえないことがあります。借入の時には充分に考えた上での利用が必須ですね。

  • 使途がギャンブルの場合は返済計画の見直しができないことも
  • ギャンブルの場合は法的な債務整理を目指した方が良い

ギャンブルのための借金は、金融機関側で嫌がられる傾向にあります。使途自由の商品であっても、返済計画の見直しの時に認められず、結局は解決できない可能性も考えておかなければいけません。

ギャンブルのために借入をし、返済が厳しくなった時には、法的な債務整理を目指した方が解決の可能性が高くなります。

以前はギャンブルでの借入は債務整理もできませんでしたが、現在は成功するケースが多くなっています。早めの行動を心掛けてみると良いのではないでしょうか。

債務整理は個人でできる方法や、弁護士を通す方法、裁判所を通す方法など、様々な種類があります。借金の総額やあなたの状況から、ベストな方法を選択しましょう。

行政が定期的に開催している弁護士の無料相談を利用すると、適した方法を教えてくれますので、ぜひ利用してみて下さいね。

狙ってもほぼ無意味!時効を待つより返済を目指そう

世の中には様々な情報が溢れています。そんな中、「借金は時効を待って踏み倒せ!」と言う情報を目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。確かに、借金には時効があります。一定期間を過ぎれば返済義務がなくなるのです。

そんなことを聞いてしまうと時効を狙いたくなる…と、考えるのはやめておきましょう。時効の成立は非常に困難で、借金を返す時以上のストレスがあなたにのしかかることになります。

  • 借金の時効の成立は難易度が非常に高い
  • 利息を一円でも返済していた場合は成立しない
  • 債権者(金融機関)側が法的な手続きを取るたびに時効が中断する

利息のみの返済や一部入金を続けていたり、あるいは一度でも行っていると、「返済する意思がある」と認められ、時効の成立が不可能になります。

また、金融機関側が法的な手続きを取るたびに、時効(5年~10年)のカウントはリセットされ、また最初からカウントされ直すことになります。一体何年借金を気にして生活することになってしまうのでしょうか。

そういったことを考えてみると、やはり時効は狙うべきではないと言えます。健全な生活を送るためにも、誠実に借金を返済してしまうことが一番です。

時効を狙って5年、あるいはそれ以上の年月でストレスを抱えるより、5年かけても無理なく少しずつ返済し、完済してしまった方が良いのではないでしょうか。

困った時にはまず相談です。金融機関に相談し、それでも無理だと判断されたら、最終的な債務整理を目指すと良いでしょう。

計画返済が第一!利息だけの返済は緊急時のみの手段で!

利息だけの返済も、金融機関や状況によっては認められる方法です。また、信用情報を過度に気にする必要もありません。今後の返済で繰上げ返済を行ったり、返済計画の見直しを視野にいれた上で利用しましょう。

利息だけの返済になる場合、事前に連絡をしておくことが望ましいと考えられます。無断で約束を破られたらどんな人も嫌ですよね。企業と顧客の関係も同様です。電話一本であなたの信用が維持できるのなら、しておいた方がおトクです。

電話で相談すると怒られるのでは…と考えなくても大丈夫です。返済を誠実に行いたいという意思がある利用者に対し、金融機関側は決して強硬な態度を取りません。安心した上で、まずはちょっとだけ勇気を出して相談してみましょう。