学生街でよく見かける学生ローン。大学生や専門学生なら一度は借入を考えるかもしれません。学生専門の小口融資会社です。分類は消費者金融になります。
学生でもお金を借りたい時はありますよね。そんな時、大手の消費者金融などと学生ローンを比べてみると、一体どちらの方が良いのでしょうか。また、どのような審査が行われるのでしょうか?
社会人よりも収入が低い学生が、無計画に借入をすると借金地獄に陥ってしまう危険性があります。借入前によく知っておきましょう。
学生ローンは申し込みが学生に限られている、まさに学生のためのローンです。性質上、以下の条件に該当する人が利用することができます。
大学生、専門学生は、各学生ローン会社の規定に沿った条件を満たしていれば申し込むことができます。規定はそれぞれ異なっていますので、申し込み前に確認してみると良いでしょう。
高校生は残念ながら利用することができません。
中には高校生でも18歳以上であったり、成人している人がいるかもしれませんが、ほとんどの学生ローン会社では、高校生の利用をお断りしています。
学生ローンは「学生であること」が大きな条件ですので、働きながら夜間大学や専門学校に通っている人に対しても門戸を開いていることがあります。一般の消費者金融ではなく、学生ローンを利用したい人は確認してみましょう。
学生ローンは学生に向けた小口融資会社ですが、対象が学生というだけで、一般の消費者金融として取り扱われます。甘い気持ちで利用すると、思わぬ大人の社会の洗礼を受けることになるかもしれませんので気を付けましょう。
また、金利や返済方法も、通常の消費者金融と同様です。金利は銀行カードローンよりも高いことがほとんどで、返済方法は一括払いや分割払い、リボ払いが採用されています。
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消費者金融に限らず、お金を借りる時には各種の証明書類が必要です。消費者金融の場合、身分証明書、収入証明書を求められることになっています。これは貸金業法で決まっていますので、学生ローンも例外ではありません。
証明書類 | 利用できる証明書 |
---|---|
身分証明書 | 運転免許証、保険証、パスポート マイナンバーカード、学生証 |
収入証明書 | 給与明細書、源泉徴収票等 |
申し込みの時、各種証明書類として、身分証明書と収入証明書が必要になります。ただし収入証明書は50万円以上の借入を希望する場合のみでOKとなっている業者がほとんどです。
学生ローンと一般の消費者金融で違う点のひとつとして、身分証明書として「学生証」を利用できる業者がある、ということで、これは学生ならではのメリットだと言えますね。
ただし、最近の学生ローンでは、学生証だけでは借りにくいケースも増えています。犯罪防止のため、より厳しい本人確認を行う傾向になりつつあるようです。
学生証+運転免許証、保険証など、指定されるものは学生ローン会社によって違いますが、「学生証だけでは無理かもしれない」という可能性を頭に入れておきましょう。
どうしても学生証以外の身分証明書を用意できない場合には、学生ローン会社に相談してみると良いでしょう。公共料金の領収書で良いケース、アルバイト先の給与明細書で良いケースなど、便宜を図ってくれることもあります。
学生ローンでももちろん審査があります。審査内容や厳しさは、やはり一般の消費者金融と変わりません。学生だからと言ってあまり優しい条件になってはいないため、しっかりと条件を満たす必要があります。
まずは返済能力です。どんなに低い金額を借りたとしても、必ず返すことが絶対条件となります。
このため、学生であるとしても、定期的に一定の収入がある人が理想となります。
具体的にはアルバイトが望ましいとされています。社会人学生なら社員としてのお勤めが該当しますね。毎月、あるいは定期的に必ず一定の収入があれば、返済もスムーズに行くことが期待できますので、審査で高評価を得られます。
収入がある人でも審査通過が難しいのは、単発の派遣、一日限りのアルバイトといった、定期的な収入が期待できないケースで働いている場合です。分割やリボ払いでの返済になる学生ローンでは、あまり良い印象は持たれません。
学生ローンの審査では、信用情報も一般の消費者金融同様にチェックされます。過去に消費者金融や他社の学生ローンを利用した人であれば、少し構えてしまう審査内容かもしれませんね。
こういった点は、一般の消費者金融とほぼ同等の厳しさでチェックされます。むしろ社会人よりも収入の手段が少ない分、厳しめに見られる可能性も考えられます。
初めて学生ローン、金融商品を使う人であれば、多重申し込み以外は問題視されるような情報はないはずですが、過去に他の学生ローンの利用経験があり、かつ返済事故等を起こした記憶がある人は要注意です。
信用情報は、思った以上に審査に強い影響を及ぼします。特に返済事故(延滞、滞納、踏み倒し等)に対しては非常に厳しい評価が下されます。申し込みの前によく思い出し、心当たりがあれば、審査落ちの覚悟も必要ですね。
学生の中には、一般の金融機関(銀行、信用金庫等)の奨学金商品を利用して学校に通っている人も多いでしょう。返済義務がある奨学金を受けている場合、既に借金を持っている状況となります。
奨学金を借りている=借金を持っている=審査に通りにくくなる?と考える人も多いようですが、一概にそれが正しいとは言えません。
奨学金の返済は、大学を卒業してから6ヶ月経過しての開始となります。3月に卒業すると、10月が初回の返済月となるわけです。
奨学金を借りている状況で、学生ローンからお金を借りたいのであれば、借入の希望時期、返済期間が、奨学金返済の期間に被らないように調整してみると良いでしょう。
学生ローンへの返済と奨学金の返済が重ならなければ、返済計画もスムーズに立てられますし、学生ローン側の心配も減ります。同時にあなたの毎月の家計も安定します。無理な借入は絶対に禁物ですよ。
学生ローンは学生なら申し込みが可能です。年齢としては何歳からが借入しやすのでしょうか。法律では「18歳以上なら可能」となっているのですが、実際には未成年が借入をする時には少々ハードルが高いことが多いようです。
全ての学生ローンではありませんが、18歳以上20歳未満、つまり未成年が借入をする場合には、親の同意が必要だと規定していることがあります。親に知られずに借入をしたければ、同意が不要の学生ローンを探す必要があります。
ただ、親の同意を不要とする学生ローンで借入をする場合、借入額が低くなることがほとんどです。
10万円が必要でも5万円までとなったり、返済能力があっても満足できる結果が得られないかもしれないことは覚悟しておきましょう。
未成年の借入に親の同意が必要である理由は、未成年がお金や社会的な問題に対し、どこまで責任を取ることができるかという点に尽きます。何かトラブルがあっても、会社側が強い態度に出にくい面があると考えられます。
また、未成年が金銭の絡む契約を行った場合、実は「保護者が一方的に契約を破棄することができる(返済義務がない)」という法律があるため、万一を考えると、業者側はどうしても躊躇ってしまうことになりがちなのです。
学生ローン側としては、親の同意なしでお金を借し、親が知った時、代理返済してくれればまだしも、一方的に契約を破棄されては損失が出てしまいます。
このような事情から、未成年は親の同意を必要とするか、あるいは最初から20歳以上にしか貸付をしないという方針の学生ローンが多くなっているわけです。
未成年の人でも、どうしてもお金が必要になることはあるでしょう。親御さんや近しい人が都合してくれることが最善ですが、中々そうもいかない時もあります。
親の同意を必要としない学生ローンを見付けられれば良いのですが、それでは金額的に足りないかもしれませんし、近所に該当の業者がなければそれもかないません。
かと言って、違法業者に手を出すことだけはNGです。どんなに低い金額で、すぐに返済することができても、「こいつは闇金からお金を借りる奴だ!」と目を付けられ、長く付き纏われるケースも報告されています。
どうしてもお金が必要になった時には、少々(?)のお説教を覚悟で、親御さんや近しい人に相談してみることが一番でしょう。その時は嫌な気持ちになるかもしれませんが、将来的にはきっと良い結果に繋がるはずですよ。
学生専門の学生ローンは、アルバイトなどで一定の収入があれば利用できる消費者金融です。学生が使いやすいサービスを提供していることが多く、在学中に利用を考える人も多いでしょう。
とはいえ、審査や返済に関しては、一般の消費者金融と同様であることをしっかりと意識しておくべきです。借りたお金には利息をつけて返すことが必要ですし、信用情報もきっちりと記録されます。
しっかりとお金の管理ができるのであれば、困った時には必ず役に立ってくれる学生ローン。必要以上の借り過ぎや返済計画に注意して、楽しい学生ライフに役立てて下さいね。