借金踏み倒しのデメリットと確実にローンを完済するコツ

消費者金融のキャッシングも銀行のカードローンも、申し込みの時には様々な条件があります。特に金利面を気にする人も多いでしょう。でも、納得したからこそ申し込んでいるということが大前提ですよね。

順調に返済をしたくても、何かのトラブルで返済計画が狂ってしまうこともあるかもしれません。そうなると生活に直接影響するのは金利と利息ですよね。

返済に困りすぎると、ついつい借金の踏み倒しを考えてしまうかも。でも、それはあなたの人生にデメリットしかありません。借入をする前に、金利や利息に納得しておく必要があります。

消費者金融の金利は高い?発生する利息は日割り計算

消費者金融でのキャッシングは、一般的に金利が高いと言われています。金利が高いと発生する利息が高くなり、返済額も高くなります。実際に大手キャッシングブランドの金利を見てみましょう。

キャッシングブランド 金利
アイフル 3.0%~18.0%
アコム 3.0%~18.0%
SMBCモビット 3.0%~18.0%
プロミス 4.5%~17.8%
レイクALSA 4.5%~18.0%

最低金利はSMBCモビットの3.0%、最大金利はプロミスの17.8%が最も低いものとなっています。借入額によって適用金利が変わりますので、一概に「ここがおトク!」とは言えないということが現実でしょう。

金利そのものは、やはり低いとは言い難い数値です。法定金利内の20.0%であるため、問題はありませんが、借入額によっては結構な利息になってしまいそう…と溜息を付きたくなるかもしれませんね。

ただ、金利から計算される利息は日割りとなっています。

借入している期間(日数)分だけの利息のみを考えれば良いので、家計を上手にコントロールすれば、そこまでの痛手にはならないことがほとんどです。

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なぜ高い?消費者金融の利便性にその答えがある

消費者金融の金利を見て、やはり高いと思ったとしても、その高さには理由があります。何と言っても消費者金融の利便性です。

  • 他の金融機関で借りるよりも審査が基本的にスピーディ
  • 面倒な手続きがほとんどない
  • 大手では全国のATMで借入・返済が可能になっている
  • 中小でも最近はネットでの借入・返済が可能

消費者金融でキャッシングを考える時、大抵は緊急でお金が必要であることが多いはず。そんな時、銀行のカードローンの審査には時間がかかり、間に合わないこともあるかもしれません。

対して消費者金融のキャッシングは、申し込みから審査完了までの必要時間が非常に短く済むため、スピーディにお金を借りることができます。信用情報に問題がない人なら、面倒な手続きもほとんどありません。

また、借入や返済に関しても、大手は全国の自社ATMやコンビニ・銀行にある提携ATMを利用できるようになっています。中小でもネットを活用し、スピーディ、かつ便利な借入が可能な時代です。

いわば、消費者金融のキャッシングは非常に利便性が高くなっており、少々高いと感じる金利はその手数料だと割り切ってしまうべきでしょう。

便利なサービスに対する出費だと考えてしまえば良さそうですね。

法定金利は必ず守る!利用者が困らない金利設定がされている

大手、中小に関わらず、正規の消費者金融は必ず貸金業法を守って経営しています。貸金業法の中には金利に関する項目があり、どの消費者金融も神経質なほどに守る部分だと言われています。

  • 法律で定められた金利は最大20%
  • 最大金利の20%を適用している消費者金融は少ない
  • ただし遅延損害金では20%が適用されるケースが多い

法律で許されている最大金利は20%が上限です。真っ当な消費者金融であれば、この20%超える金利を設定することは絶対にありません。

また、20%を適用している消費者金融は現在少なくなっています。小規模の消費者金融であれば全くないわけではありませんが、貸付金額が数万円程度の時に適用することがほとんどです。

ただ、返済日に遅れてから発生する遅延損害金に関しては、最大金利の20%を課している消費者金融が多いことも覚えておきましょう。返済遅れに対するペナルティとして、ここは諦めるしかありませんね。

貸金業法は利用者が困らないよう、精査した内容になっています。どこの消費者金融でも、無理な借入をせず、返済計画をしっかり立てれば、そこまで返済に困ることはない金利であるように各社で設定しているようです。

それでも高いな、返済に困るかもな、と感じたら、消費者金融のキャッシングではなく、銀行のカードローンを狙ってみるのもひとつの賢い手段でしょう。

銀行金利は低くておトク!それでも厳しいことがある

消費者金融のキャッシング金利が高いと感じたら、銀行のカードローンを探してみると良いでしょう。銀行の金利はカードローンに限らず、全般的に低く設定されていることが特徴です。

  • 銀行商品の金利は基本的に低めに設定されている
  • しかし審査に時間がかかることが多い
  • 即日融資をしたい人には向かない
  • 住所によっては申し込みができないこともある

金利が低くて有名な銀行のカードローン商品ですが、消費者金融と比べると、審査に時間がかかることもまた有名です。消費者金融のキャッシングでよくある即日融資はまず無理だと考えておきましょう。

また、銀行によっては、住所によって申し込みすらできないことがあります。基本的にはその銀行の営業地域内となるため、遠方に住んでいる人は利用ができないのです。

三菱東京UFJ銀行やみずほ銀行、三井住友銀行のような全国展開済みのメガバンクであれば問題ないのですが、支店が少ない地方銀行になってくると、申し込みができる住所に制限がかかることになります。

返済についてとても厳しい!返済遅れにはきついペナルティもあり

銀行は利用者の預金を資金として経営しているため、カードローンで貸付するお金も利用者の預金からとなっています。よって、カードローンだけではなく、融資商品全般の返済に関しては非常に厳しい一面があります。

  • 一度でも返済に遅れると利用停止になることもある
  • 一括返済を求められる可能性もある

カードローンのような小口融資商品の場合、一度でも返済に遅れると、借入残高を一括で返済するように求められることもあります。違法ではなく、この対処をする銀行商品には、契約約款で必ず説明しているはずです。

今後の利用も停止となる可能性が高いため、消費者金融のキャッシングと比較すると、かなり厳しい対処だと言えるでしょう。消費者金融が甘いわけではありませんが、融通が利く度合が違うことは確かです。

返済遅れはかなりのマイナス!他のローン商品の利用に影響大!

銀行の金利が低い理由としては、消費者金融と比べると、融通性がそこまで高くないということが挙げられるでしょう。審査に必要な時間や返済ミスのペナルティは、やはり消費者金融に軍配が上がります。

返済遅れに関して少々補足すると、「今後の銀行商品の利用に大きな影響が出る可能性が高い」ということがあります。住宅ローンやカーローン、教育ローンなどの大型融資商品との関わりです。

  • カードローンで返済ミスをすると信用が一気に落ちる
  • 大型ローン商品の審査にマイナスの影響が出る

人生設計によっては、住宅ローンやカーローンを利用したい人も多いはず。ここで銀行のカードローンでの返済ミスがあると、大型ローン商品の審査で悪い評価が出てしまいかねません。

「たかが一回の返済ミスで?」と驚いてしまいそうですが、銀行はそれほどまでにお金というものに対して厳しく、利用者にもその姿勢を求めるものなのです。

その分、各商品の金利はいずれも低く、計画的に返済しやすくなっていることが特徴で、厳しさの分、低い金利を提供できるということなのでしょう。

借りる前に考えたい!返済に困る可能性と対処法

消費者金融のキャッシング、銀行のカードローン、どちらを選ぶのも利用者の自由です。金利や借入期間から発生する利息や、その他、自分にメリットがあることを考えて決定するべきでしょう。

借入の前に必ず考えるべきことは、やはり今後の返済です。具体的には月々の返済額と家計の兼ね合いを意識するということになります。

  • 公式サイトに返済シミュレーターがあれば利用する
  • 少しでも厳しいと感じたら借入額を変更する、あるいは利用をやめる
  • できれば月々の返済額を自分で詳細に計算してみる

最近のキャッシングやカードローンの公式サイト、または公式アプリでは、借入前に自動計算ができる返済シミュレーターを用意してあることが少なくありません。

借入希望額と予定適用金利を入力するだけで、月々の返済額や返済回数を自動で算出してくれるため、返済計画を立てる時には非常に有効に利用できます。

この際、少しでも家計が厳しくなりそうだと感じたら、借入希望額を下げることがベストでしょう。また、思い切って利用をやめてみることもひとつの手段です。

シミュレーターがなく、月々の返済例のみを提示しているケースもあります。この時に、できれば自分で詳細な計算をしてみると良いでしょう。実際の金額を見ると、返済についてより現実的な計画を立てられるはずです。

万一に備える!緊急時の貯金を少しずつでもしておこう

返済計画を立てても、何かのトラブルで「来月は返せないかも…!」となってしまうことがあるかもしれません。そんな時のためにできることは何なのでしょうか。

  • 返済トラブルの対処用にできれば少しずつ貯金しておく
  • 余裕がある時には繰上げ(追加)で返済を進めていく
  • 可能ならボーナスなどを利用して一括返済するのも良い
  • 繰上げ返済、一括返済は借入期間が短縮されるため、日割りの利息が減る

「お金を借りたいくらいなのに貯金の余裕なんかないよ!」と言わず、数百円、数千円ずつでも、万一に備えて貯金をしておくことは、いざと言う時に必ず役に立ちます。

また、そうやって貯めたお金や、予想外の収入があった時、月々の返済分に加えて追加で入金し、繰上げ返済を進めて行くと良いでしょう。繰上げ返済をすると借入残高がどんどん減りますので、借入期間も短くなります。

同様に一括返済も視野に入れておきましょう。繰上げ返済も同様なのですが、借入期間が短くなると、日割りで計算される利息が一気に減るというメリットがあります。

いずれも家計管理が大変かもしれませんが、長く返済を続けるよりも、最終的には利息を大幅に減らし、返済総額を抑えることができます。一括返済は厳しいとしても、繰上げ返済は少しずつでも目指してみてはいかがでしょうか。

どうしても今月は無理!無断の返済遅れだけは回避しよう

返済がどうしても厳しい時、借入先に無断で返済を遅らせることだけは絶対に避けておくべきです。と言うのも、「お金に対してルーズな人」という評価に繋がり、信用が落ちてしまう危険性があるからです。

信用が落ちてしまうと今後の借入にも影響が出ますし、他社で新たな契約をする時にも、その情報が信用情報機関で参照され、審査に通れなくなる可能性もあります。

  • 返済が無理な時には返済日前に借入先に連絡をする
  • 今後の返済も厳しい時には借入先に早めに相談をする
  • 相談結果によっては返済期間を延ばし、月々の返済額を下げられる

返済が遅れそうな時には、必ず借入先に連絡をしましょう。返済日の前がベストです。遅れることを報告し、可能であれば同時に「何日には返済できます」と予定を知らせておくと、無断よりは信用を保てるでしょう。

今後の返済も厳しいと感じているのであれば、返済事故を起こす前に、早めの対処をすることが最も良策です。

借入先には必ず「返済についてのご相談」といった窓口が用意されていますので、思い切って相談してしまうことをお勧めします。

返済について相談をすると、大抵の借入先で様々な救済策を提示してくれます。最も多いのは返済期間を延ばし、月々の返済額を下げるという方法です。

返済期間が延びると利息も増えてしまいますが、それでも月々の負担は楽になるため、結果として信用を失わず、ましてや踏み倒しなどもせず、きちんと完済を目指すことができるのではないでしょうか。

相談するのは恥ずかしい、勇気がいる…と思っても、返済は借入をした以上、必ずしなければいけないことです。相談することによって負担が減り、気持ちも楽になった上で完済を目指せるのなら、相談した方が良いはずですよ。

やればできる!やっておくべき!完済目指して賢く計画!

キャッシングやカードローンは便利で、借入も返済も手間がかからない時代です。しかしその分、ついつい返済を怠ってしまったり、油断してしまうこともあるかもしれません。

借入を踏み倒すような人もいますが、長い人生では必ず悪影響が出てしまう行為です。借入前にはしっかりと計画を立て、綺麗に完済を目指すべきでしょう。

最近では消費者金融も銀行も、返済計画の変更に柔軟な対応をしてくれます。少しでも厳しい、無理だと感じた時には、最悪の事態になる前に、必ず早めに相談してみて下さいね。