JCBと言えば、日本で唯一の国際カード決済ブランドです。VISAやMaster、アメックスと言ったブランドに引けを取らない有名なJCBが発行するクレジットカードの数々は、信用度やステータスがとても高いと言えるでしょう。
クレジットカードや決済システムに力を入れているJCBですが、最近ではカードローンにも注力を開始しています。その代表格として挙げられるのは、カードローン専用カード「JCB CARD LOAN FAITH(通称FAITH、フェイス)」。
気になる人も多いFAITH、スペックやメリット、デメリットなどをチェックしてみましょう。
JCBが直接発行しているカードローン「FAITH」。クレジットカードの印象が非常に強いJCBですが、このFAITHはカードローン専用の商品となっています。カードローン愛好家には注目の一枚ですよね。
FAITHの詳細なスペックは以下のようになっています。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | JCB CARD LOAN FAITH (通称FAITH) |
金利 | キャッシングリボ払い:4.4%~12.5% キャッシング1回払い:5.0% |
利用限度額 | キャッシングリボ払い:50万円~500万円 キャッシング1回払い:5万円 |
申し込み資格 | 20歳以上58歳以下 勤務先を持ち安定した収入が期待できる人 |
FAITHで注目したいポイントは、返済方法によって金利と利用限度額が異なって来ることでしょう。
キャッシングリボ払い(以下リボ払い)とキャッシング1回払い(以下1回払い)では、かなりの差があることが分かります。
1回払いを選択したい場合、5万円から借入をすることが可能です。ただし借入金額の高低に関わらず、1回払いは翌月に確実に全額を返済しなければいけません。借入の時には気を付ける必要がありそうです。
JCBと言えば、やはりクレジットカードが印象的です。ほとんどのクレジットカード商品にはキャッシング枠がついており、ショッピング枠とは違う扱いで現金を借入することができますよね。
と言うことは、別にFAITHを持たなくてもいいんじゃない?と考えることがあるかもしれません。しかし、借入したい金額によっては、FAITHの方が断然おトクになるのです。
FAITHとJCBクレジットカードのキャッシング枠について比較してみましょう。返済方法はキャッシング枠に合わせ、リボ払いとします。
利用限度額 | FAITH | JCBクレジットカード (キャッシング枠) |
---|---|---|
500万円 | 4.4% | 15.0~18.0% |
400万~499万円 | 6.2% | 15.0~18.0% |
350万~399万円 | 6.9% | 15.0~18.0% |
250万~349万円 | 8.0% | 15.0~18.0% |
150万~249万円 | 10.5% | 15.0~18.0% |
50万~149万円 | 12.5% | 15.0~18.0% |
FAITHとキャッシング枠の金利の違いは、表を見れば一目瞭然です。キャッシング枠での借入は、金額に関わらず一律で15.0~18.0%という設定になっています。決して低いとは言えません。
対してFAITHは、最大金利でも12.5%となっており、クレジットカードのキャッシング枠はもちろん、一般的なキャッシング商品よりも低金利であることが分かります。
低金利でリリースされているFAITHは、使い方によっては大手キャッシング会社、カードローン会社の商品よりも大きなおトク感が期待できます。実際に利用する時、どのような人がおトク感を実感できるでしょうか。
また、やはり低金利のため、限度額内で借入を繰り返す予定の人でも、計画的に利用しやすくなっています。「低金利で使いやすいカードローン」を求めている人なら、このFAITHが断然おススメだと言えそうです。
カードローンを申し込む時、人によっては即日融資を求めることもあります。大手消費者金融等では即日融資も可能なことが多いのですが、FAITHではどうなのでしょうか。
結論から言ってしまえば、FAITHは即日融資が難しいと言えるでしょう。迅速な審査や融資が期待できるweb申し込みを採用してはいますが、即日融資を確約する文言は一切出していません。
ただ、審査そのものは非常にスピーディで、最短で当日完了ということは、FAITHの公式サイトに記載されているため、短時間での手続き、利用開始を期待することができます。
最短審査のコツは、「営業時間の早い段階で審査をしてもらう」という点に尽きます。できれば午前中に審査を開始してもらえることが望ましいでしょう。webから深夜に申し込んだり、朝一番での申し込みが理想です。
JCBのクレジットカードは、審査が厳しいと有名です。カードローンであるFAITHも、同じように厳しめに対応されると考えておいても良いでしょう。
とはいえ、今の日本の正規金融会社では、どこも厳しく法律を遵守し、審査をしっかりとしているものです。あまり構えすぎる必要もないかもしれません。
また、返済のことも考え、自分自身で収入と借入のバランスを把握し、返済計画を事前に立てておく必要もあるでしょう。バランスを考えるのであれば総量規制をはじめ、貸金業法を念頭に置くことも大切です。
FAITHは信販会社が提供するカードローン商品ですので、貸金業法の対象となります。よって、年収の三分の一までの借入を規定とする総量規制が適用されることになっています。返済計画を立てる時には意識しておきましょう。
また、審査の段階では確実に在籍確認が行われます。最近では書類提出による在籍確認でOKと言う会社もありますが、FAITHでは対応していませんので、その点も注意が必要となりますね。
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FAITHの返済方法は1回払い、あるいはリボ払いです。リボ払いの場合、利息の負担を気にしてしまうことも多いでしょう。FAITHでは繰上げ返済や一括返済も可能となっていますが、「ボーナス併用払い」も存在します。
尚、ボーナス併用払いは自動的に行われるものではありません。事前にJCBに連絡をし、ボーナス月に合わせた設定をしておきましょう。
FAITHでは申し込み資格について、通常のカードローンやキャッシング商品とはやや異なり、少々厳しめの制限を設けています。銀行のローンなどの申し込み資格に似ているかもしれません。
より多くの人が利用できると言うよりは、社会的に安定した立場で暮らしている人に向けられた商品です。ここでは「申し込みができない人」の条件を見てみましょう。
以下の人はFAITHに申し込みをすることができません。
給与収入の証明書とは、いわゆる給与明細です。会社員や公務員なら当然のように発行されるものですが、個人事業主は持つことができませんね。よって、個人事業主は申し込みができません。
学生、パート、アルバイトと言った、非正規雇用の一部に該当する人も、FAITHを利用することはできないと明記されています。
その他、総量規制に達する借入が既にある人は申し込みができません。
これはあくまで総量規制に関する内容であり、住宅ローン、自動車ローンは除外されますが、返済能力を考え、無理な借入をすることは避けておきたいですね。
非正規雇用の一部の人は申し込みができない、となると、派遣社員の人も駄目なのかな?と思いがちですね。実際のところ、派遣社員は非正規雇用であることは確かです。
しかしJCB公式サイトによると、カードローンFAITHは派遣社員の申し込みも可能となっています。
派遣社員の申し込み時の特徴として、在籍確認が挙げられます。JCBではFAITHの在籍確認について、以下のような方針を取っています。
基本的には派遣登録をしている会社に在籍確認の電話をかけることになっています。ただ、必要な時には派遣先への確認も行うと明言していますので、派遣登録会社、派遣先の両方に電話がかかってくることを想定しておきましょう。
本人が電話に出られない場合でも、人事担当者等に確認が取れれば良いとされています。もちろん、FAITHの審査の在籍確認だと他人に知られないように配慮した上での対応になります。
家族にカードローンの申し込みを知られたくない、と言う人もいるでしょう。大手のキャッシング会社では、自宅への郵送物が一切ないため、家族に知られることはないこともあります。郵送物がないことは理想的かもしれません。
ところがFAITHでは、申し込み時の住所(ほとんどの人がご自宅でしょう)に借入のためのローンカードが送付されてくることになっています。
郵送物はこの1点のみですが、確実に自宅に届くことになります。また、このカードがなければ借入をすることはできません。
家族に知られたくない人は自分で郵送物をチェックすることが一番でしょう。とはいえ、家族に見られても、「FAITHのローンカードです」と封書に書かれているわけではありませんので、心配しすぎることもなさそうです。
FAITHの特徴は、何と言っても低金利ということです。他のカードローン商品、キャッシング商品と比較しても、かなり低い金利であることは間違いありません。銀行のカードローンに準じたおトク度と言えるでしょう。
同じ金額を借りるとしても、クレジットカードのキャッシング枠を利用するより、断然低金利、おトクに借りることができます。
返済方法や借入金額によっては5%という低金利ですし、ボーナス併用払いでより計画的な返済が可能です。
JCBと言えば、やはり社会的なステータスが高いことは間違いありません。その分、審査には少々気を使う部分があるかもしれませんが、持っていて絶対に損をしない一枚です。